国立古代美術館

バルベリーニ宮殿の国立古代美術館は、イタリアで最も権威ある絵画コレクションのひとつです。ローマの中心部にある豪華なバロック様式の宮殿内にあるこのギャラリーは、13世紀から18世紀までの傑作の類まれなコレクションを所蔵しており、イタリアとヨーロッパの巨匠たちの作品を通して美術史の旅を楽しむことができます。

宮殿とその歴史
バルベリーニ宮は、17世紀に当時最も影響力のあったバルベリーニ家の命により建設され、カルロ・マデルノ、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ、フランチェスコ・ボッロミーニらバロック建築の第一人者によって設計された。この建物は、ルネサンスとバロックの要素が融合した建築の傑作であり、大空間、記念碑的な階段、素晴らしいフレスコ画が特徴である。メインホールの天井は、ピエトロ・ダ・コルトーナ作の有名なフレスコ画「神の摂理の勝利」で飾られており、イタリア・バロックの最も壮大な作品のひとつである。

見逃せない作品
国立古代美術館のコレクションには、美術史上最も重要な絵画が含まれている。その中には

カラヴァッジョの「ユディトとホロフェルネス」-ユディトがアッシリアの将軍ホロフェルネスの首を切る瞬間を描いた劇的で強烈な作品で、カラヴァッジョのキアロスクーロと感情描写の卓越性を象徴する作品。

ラファエロ作「ラ・フォルナリーナ」-画家の若い恋人マルゲリータ・ルティの謎めいた肖像画。

ティツィアーノ作「ヴィーナスとアドニス」-温かみのある色彩と調和のとれた構図で、ヴェネツィア絵画の官能性とドラマのすべてを表現した作品。

ピエロ・ディ・コジモ、ホルバイン、エル・グレコ、グイド・レーニ、ブロンズィーノなどの作品が、中世からバロックへの芸術の変遷を物語っている。

見逃せない文化体験
ギャラリーは常設展のほか、大規模な企画展も開催しており、バルベリーニ宮を美術愛好家の注目の的としている。ギャラリーを訪れると、展示されている名画だけでなく、豪華な装飾が施された宮殿の内装も鑑賞することができ、独特の雰囲気が漂います。